こんにちは、サイオステクノロジーの原です。
nginx.orgで2018年9月25日に1.15.4、2018年10月2日に1.15.5が公開されました。
今回のバージョンアップではSSL関連のディレクティブ機能拡充、ワーカープロセス・gRPC・error_pageディレクティブ関連のバグ修正が含まれています。
以下、リリース内容の詳細を参考訳として記載します。
nginx 1.15.4 リリース内容
<機能追加>
*)”ssl_early_data”ディレクティブでOpenSSLを使用可能。
<バグ修正>
*)ngx_http_uwsgi_moduleのバグ修正。Chris Caputoさん、ありがとう。
*)keepaliveディレクティブ文を使用すると、いくつかのgRPCバックエンドとの接続はキャッシュされない可能性があった。
*)”error_page”ディレクティブを使用して初期要求処理エラー(特にコード400のエラー)をリダイレクトすると、ソケットリークが発生することがあった
*)リクエストが “error_page”指示でリダイレクトされた場合、エラーを返すときに “return”ディレクティブ文は応答コードを変更しなかった。
*)標準エラーページとngx_http_autoindex_moduleモジュールの応答では、”bgcolor”属性が使用され、ブラウザでカスタムカラー設定を使用すると
誤って表示されることがある。Nova DasSarmaさん、ありがとう。
<仕様変更>
*) “no suitable key share”および”no suitable signature algorithm”のSSLエラーのログレベルが「crit」から「info」に下げられました。
nginx 1.15.5 リリース内容
<バグ修正>
*)OpenSSL 1.1.0h以降を使用している場合、ワーカープロセスでセグメンテーションエラーが発生する可能性があった。バグは1.15.4でも発生していた。
*)潜在的なバグ修正。
【参考URL】